おげいはんと17の世界遺産①宇治平等院

おげいはんと17の世界遺産

①宇治平等院

1k地点 

予定到着時間
7時7分

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1052年。平等院が生まれたこの年には、特別な意味がある。ちょうど貴族政治が揺らぎはじめた平安中期のこと。不安定な社会で広まっていた〝末法思想〟において、仏法の力が衰えだす最初の年とされていたのだ。

 その翌年、時の権力者である藤原頼通によって建てられたのが、極楽浄土への憧れを現実にした阿弥陀堂。浄土の宝池に浮かび、鳥が両翼を広げたような姿から、後に「鳳凰堂」と呼ばれる芸術的な建物である。
. 左右の廊下は二層構造で楼閣を戴くものの実用性は一切なく、純粋に見た目の美しさと軽快さを追求したデザインとなっている。さらに堂内はすみずみまで緻密な彩色文様や装飾におおわれ、平安貴族の優美な感性に圧倒される。

 この「鳳凰堂」は姿形が優れているだけでなく、藤原摂関時代の栄華を伝えるほぼ唯一の貴重な存在。古くから交通の要所で、合戦の舞台にもなった宇治で、奇跡的に当初の姿を保ちつづけてきた。

 さらに近年の調査から、創建当時の鳳凰堂を復元する取り組みも進行。無常な世の中で、不変の美や安らぎに憧れる人々の想いが、この建物に不死鳥のような生命力を与えている。

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旅は始まったばかり

残すは⑯箇所
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